社長メッセージ

IDECグループの前身となる和泉商会が創業してから、2025年11月に80年目を迎えます。

創業以来、機械の操作スイッチをはじめとする制御機器開発で培ってきたコア技術を活用し、工場などの製造現場や暮らしの身近なシーンを、「より安全に、そして快適にすることで社会に貢献したい」という想いで、多様な製品やサービスを提供してきました。

2019年に制定した経営理念『The IDEC Way』 でも、Vision、Mission、Core Valuesの基盤として人間性尊重経営を位置付け、社員のウェルビーイング 向上のためのさまざまな取り組みを行っています。
また、パーパスである「人と機械の最適環境を創造し、世界中の人々の安全・安心・ウェルビーイングを実現する」ために、人はミスを犯すもの・機械は故障するものという前提で、不測の事態でも「人の命を守る」こと ができる製品を開発するとともに、誰もが安全かつ健康で、幸せに、生き生きと暮らすことができる社会の実現を目指しています。

創業当時と比較すると事業環境は様変わりし、現在、当社グループの主力製品の売上の7割近くは日本以外の地域が占めています。今後、この比率はさらに上がっていくでしょう。そこで当社グループでは、「グローバル化」を事業戦略の中心に据えて、さまざまな構造改革を進めています。
2025年度には、グローバル・マトリックス・マネジメント組織へと経営体制を大きく変え、地域や拠点を問わず、適材適所の人材配置を行っています。しかし、真の意味でのグローバル企業に向けた道のりはまだ道半ばだと感じています。

真のグローバル企業となるためには、地域ごとの個別最適化ではなく、視野を最大限に広げた「グローバル視点・連結ベースでの全体最適化」が不可欠です。例えば、製品の微妙な好みや使い方、ニーズは、それぞれの国・地域によって異なるため、企画・設計の段階からそういったニーズを反映する必要があります。そのためには、単に経営体制を変えるだけではなく、一人ひとりの考え方や、仕事の仕方自体も変えていかなければなりません。
この「グローバル思考」への移行が、今後のIDECグループの事業拡大と発展にとって極めて重要です。100年を超える企業グループを目指して、真のグローバル企業となるための組織運営と意識改革を加速していきます。

企業の力は「人」の力です。社員一人ひとりの力を最大限発揮しながら同じ方向に進むことができれば企業は発展し、ステークホルダーの皆さまにもご満足いただける成長を実現できるはずです。
これからもグローバルでの採用と人材育成を両輪としながら、多様な人材が活躍できる場を作っていきますので、今後の成長にご期待いただければ幸いです。

代表取締役会長兼社長 舩木俊之

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